デマンドダイヤルルーティング

■自動静的更新を使用することで、ルーティングテーブルに静的ルート自動的に追加できます。ただし、デマンドダイヤル接続が行われるたびに静的ルートの更新が自動的に行われるわけではないので注意が必要です。


自動静的更新を使用するには、デマンドダイヤルインターフェイスがルーティングプロトコルを使用するように構成し、デマンドダイヤルインターフェイスの動作モードを自動静的モードにする必要があります。自動静的更新をサポートするルーティングプロトコルは、RIPになります。


自動静的更新の方法には、手動による方法とスケジュールする方法があります。
スケジュールする方法では、netshコマンドを使用したバッチファイルまたはスクリプトを作成し、スケジュールしたタスクとして定期的に自動実行します。


■双方向からデマンドダイヤル接続を開始するためには、以下の要件が満たされている必要があります。


・どちらもルータとして構成されていること(デマンドダイヤルルーティングが有効になっていること)

・どちらのルータにもリモートアクセスの許可を持つユーザーが追加されており、呼び出し側ルータの認証資格情報を応答側ルータで検証できること

・両方のルータ上に静的ルートが設定されていること

・呼び出し側ルータになるルータで追加したユーザー名と応答側ルータになるルータのデマンドダイヤルインターフェイスの名前が一致している


■オンデマンド接続は、データが送信される時点で接続が行われ、アイドル時間があらかじめ設定した値になると接続が切断されます。通信コストが接続時間で決まる場合に使用すると有効です。
固定接続は、常に接続がアクティブな状態に維持され、接続が切断された場合はただちに再接続が行われます。


Windows Server2003でデマンドダイヤル接続を構成するには、まずデマンドダイヤルルーティングを有効にする必要があります。その後、デマンドダイヤルインターフェイスウィザードを使用して、デマンドダイヤル接続を構成することができるようになります。


デマンドダイヤルルーティングを有効にするためには、[ルーティングとリモートアクセス]からサーバのプロパティを開き、[全般]タブの[ルーター]にチェックを付け、[LANおよびデマンドダイヤルルーティング]オプションボタンを選択して適用します。