STP

■RSTPのDiscarding状態のポートは、STPで言うブロッキングポートの事です。Discarding状態のポートの見つけ方はSTPのブロッキングポートの見つけ方と同じです。


■リンクの帯域幅とスパニングツリーコスト
帯域幅    コスト
10Gbps …2
1Gbps  …4
100Mbps …19
10Mbps …100


■各セグメント(ケーブルを接続している部分)で、一番小さなルートパスコストを持つスイッチのポートがDPです。


■次に、ルートポート(RP)を見つけます。RPの選出基準は以下の通りです。
・ルートパスコストが最小
・送信元ブリッジIDが最小
・送信元ポートIDが最小


■CatDはFa0/1とFa0/2のルートパスコストは同じく23で、どちらがRPになるのか、まだ決着がつきません。次に送信元ブリッジIDを比較しますが、CatDのFa0/1とFa0/2の送信元は、同じくCatCですので、まだ決着がつきません。最後に送信元ポートIDを比較しますが、CatDのFa0/1の送信元はCatCのFa0/5、CatDのFa0/2の送信元はCatCのFa0/3ですので、ポートID(ポート番号)が小さいCatCのFa0/3が送信元のCatDのFa0/2がRPとなります。


■ルートポートとは、ルートブリッジまでの距離が1番近いポートのことです。


■Fa0/10は「Role」が「Altn」すなわち「alternate(代替)」で、「Sts」が「BLK」すなわち「Blocking(ブロッキング)」状態である事から、ブロッキングポートである事が分かります。


ブロッキングポートでは、BPDUの送信や、データの送受信はできませんが、BPDUを受信することはできます。


■ブリッジプライオリティを変更することで、ルートブリッジを変更し、その結果、ブロッキングポートや、通信に使用する経路を意図的に操作することができます。


■ルートポートとは、ルートブリッジに最も近いポートを指し、非ルートブリッジは必ず1つのルートポートを選出する必要があります。


■冗長構成になっているスイッチドネットワークでは、ブロードキャストストームやUnknownユニキャストフレームのフラッディングによるスイッチングループが発生する可能性があります。


■スパニングツリーのポートの状態は、以下のものがあります。
ブロッキング・・・電源投入時、およびブロッキングポートの状態。BPDUの受信のみ可能である。
リスニング・・・BPDUを送信するため、ブロッキング状態から移行した状態。BPDUの送受信ができる。
ラーニング・・・MACアドレステーブルを作成する状態。BPDUの送受信、データフレームの受信のみが可能である。
フォワーディング・・・通常のフレーム転送を行うことができる状態。


■「CatAのみスパニングツリーが無効になっているため」
CatBでスパニングツリーが有効であれば、CatBの一方のポートはブロッキングポートとなり、ブロードキャストストームを防ぐ事ができます。


■「Spanning tree enabled protocol ieee」と表示されていることから、IEEE802.1dプロトコルが実行されているのがわかります。
RSTPが実行されている場合この部分に「Spanning tree enabled protocol rstp」と表示されます。


■RSTPのポートには、ルートポート(Root Port) , 指定ポート(Designated Port) , バックアップポート(Backup Port) , 代替ポート(Alternate Port)の4つの役割があります。

STPでは、ルートポート、指定ポート、ブロッキングポート(Blocking Port)と、役割は3つでした。STPのブロッキングポートが、バックアップポートと代替ポートに分割されたという事で、この2つはブロッキングポートと同じくデータの転送を行いません。